もうすぐ母の日。スキルス性胃ガンと宣告された母に、何をしたら喜ぶだろう

 タグ ： 家族, 想い出, 病気

来たる5月10日は 母の日 です。

東京で生活するようになって18年。
一度も母の日を意識することなく、過ごしてしまいました。
考えてみればなんて親不孝な息子なのでしょう。

「…スキルス性胃ガンだって」
電話口でポツリと話す母に、初めて「何かしなきゃ」と焦り出したのです。

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何をすればよいか分からない

ぼくはこれまで、便りのないのは良い便り とばかりに、ほとんど母と連絡を取りませんでした。

学費を出してもらったり、家の頭金を出してもらったりと、数えればキリがないくらい都合良く甘えておきながら、こちらから与えたものはほとんどありません。

「跡継ぎ」のひとりっ子なのに、敢えて遠くに家を買って、田舎には数年に1度帰るかどうかという状況でした。

　
そんな関係だったので、急に ガンに侵された と聞いて動揺したものの、正直何をすれば良いか分からないのです。

ガンの家系

考えてみれば、母の母は 悪性リンパ腫、母の叔母は スキルス性胃癌、母の姪（ぼくの従姉妹）は 白血病 でした。
（従兄弟は若かったたこともあって完治できました）

遺伝かどうかは分かりませんが、家系的にガンが多いことは確かです。
母もそれを自覚していましたが、65歳を過ぎたために安心していた そうです。

　
今年3月に食べ物を飲み込むのに違和感を覚え、病院にかかったところ スキルス性胃癌 だろうという診断。
この連休にかけて精密検査が控えていて、
そこで 癌の進行度（ステージ）が分かるということです。

母の日に「感謝」を贈りたい

癌の進行度がどうあれ、もし スキルス性胃癌 が確実であれば、いろいろと覚悟しなければなりません。

どういう治療をするのか、いつから入院するのか、残される父はどうするのか。

決めておくことがたくさんありますが、
とりあえず今は 大型連休に田舎に帰ること が最優先になりそうです。

長男（せー）は2回目、次男（ふー）に至っては 初めての田舎 です。

母を喜ばせるには、どんな贈り物がいいのか分かりませんが、孫たちの顔を見せることは何よりの治療になるでしょう。

感謝のかたち

最近よく思うのは、
ぼくたち夫婦が 息子たちの成長に目を細めて至福であるように、母も父も同じ気持ちで育ててくれた のだろうな、ということ。

そう考えると、心血を注いでひとりっ子のぼくを育ててくれた母と父へ、これ以上ない感謝を伝えたい気持ちになるのです。

　
…まあ突然、感極まるような感謝を贈られても、
「ああ、もう死ぬのか」
と元気を失くしてしまっても困るので、笑顔の感謝 を届けたいとは思っています。

それでも、今まであまり田舎に寄りつかなかった反省も込めて、孫たちのフォトブック や 感謝の手紙 を持っていきたいなと考えています。

まとめ

人生万事塞翁が馬。
喜びも悲しみも、当然やってくるものです。

でも、母は今67歳。
できれば、孫たちの成長をもっと永く見せたいと願っています。

願わくば、治療が可能だったり、あまり重くない結果だといいのですが。

　
…病状がハッキリしないこの時期に、わざわざ家族の状況を晒すのは気が引けることでした。

ただ、もし同じように

「あまり親孝行してこなかった」
「母や妻が、長いこと健康診断に行っていない」

そんな方は、母の日を契機に母の健康を気遣い、不調があれば 早めに病院へ 行ってほしいのです。

早期発見が、ガンの治癒率を大きく高めるのですから。

早期に見つけるメリット ｜ がん対策推進企業アクション