2015/08/10 雑記「14年目」

 タグ ： 日記, 雑学

この8月で、勤続13年を満了した今の職場。

WEBデザイナーというか、会社の「ウェブ担」として入社したものの
勢い余って外からの注文を請けるようになったことで、今に至ります。

その間、
第二次ブラウザ戦争 や Flashの凋落、
SEO業者の勃興 や Web2.0からWeb標準、
CMS発展とモバイルの台頭 まで、
一大叙事詩が描けそうなくらい、Webの世界を楽しんできました。

プライベートでは、
会社で 妻と出逢い、長男（せー）が生まれ、次男（ふー）が生まれ、
順調な社畜生活を送っているように見えて、
多額のローンを抱えて 苦しく 生活しています。

そんな今、社畜生活14年目を迎えるにあたって、
心に刻んでおきたいことは世阿弥の言葉だという「初心忘るべからず」です。
　

初心忘るべからず

有名すぎるこの言葉は、
「初心者の頃の気持ちを忘れず、何事も謙虚に取り組め」
という戒めのように使われます。

でも、本来の意味はちょっと違う ようなのです。

初心忘るべからず
　
（前略）
世阿弥は、人生の中にいくつもの初心がある と言っています。若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後の初心。それらを忘れてはならないというのです。

（中略）
あたかも道を極めたかのように思って、人々に話をし、さもそのように舞台で舞ったりするのは、なんとあさましく、嘆かわしいことであろう。

むしろこの時期こそ、改めて自分の未熟さに気づき、周りの先輩や師匠に質問したりして 自分を磨き上げていかなければ、「まことの花」にはならない。（後略）

世阿弥が生み出した「初心忘るべからず」という言葉の真意

　
そう、13年もの年月を終えた今こそ、ぼくには初心がやってきたようです。

仕事を長く続け、見識と経験が増え、
まるで何でも分かったかのような錯覚に陥っている今こそ、
自分の未熟に気づき、磨かねばならないのですね。