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iPhoneユーザーが、iPhotoに裏切られ、iCloudに絶望の淵から救われた話

   

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iPhoneユーザーが、iPhotoに裏切られ、iCloudに絶望の淵から救われた話

昨日、子供たちの3か月間の想い出を、たった5分で失いました。

カメラロールに貯めた 1,400枚の写真と100本の動画。
どれもが、2歳と0歳の兄弟の成長を記録した、命の次に大切な想い出です。

ぼくのMacBook Proと「iPhoto」アプリ、そして「イメージキャプチャ」アプリは、それらを灰燼にすると同時に、iPhoneの元データも消し去ったのです。

たった5分で、サラサラと消えていった美しい日々の写真。
暖かい風に吹かれて乱れ散る桜のように、儚くて悲しい、想い出の断片になったのです…。

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ことの始まりは「写真データの移動」

普段一眼レフを使う人間としては、iPhoneで子供たちの写真を記録することに 抵抗がないわけではありません。(画質的な意味で)

でも、二人の面倒を看ながら、部屋や外出先で手軽に写真・動画を記録したい妻にとっては、これ以上最適なデバイスはiPhone以外にない のです。

 
そんなわけで、
iPhoneで子供たちの写真を撮り続けると、気軽に撮れることもあって大量にデータが溜まります。
容量オーバーになる前にどこかに移さないと、いざという時に写真が撮れなくなります。

不意にやってくる子供たちのシャッターチャンスを逃すまいと、iPhone本体からMacへとデータを移そうとしていた昨日、この悲劇に遭遇したのでした。

以前からiPhotoで管理していた

iPhone4S・iPhone 5C・iPhone6、そしてiPadなど、多数のApple製品を使ってきたこともあって、写真の管理はMacの 「iPhoto」 で一元管理していました。

iPhoneをUSBで繋ぎ、iPhotoを起動して、「取り込み」ボタンを押すだけ。
想い出の貯蔵は簡単な作業のハズでした。…この時までは。

 
しかし昨日のiPhotoは挙動がおかしく、
iPhoneをデバイスとして認識しても数秒後に消えたり、また認識したりの繰り返し。

仕方なく、iPhotoを介さずに 「イメージキャプチャ」 を使って画像を参照し、取り込むことにしたのです。

思えばこれが間違いだったのかもしれません。

順調に消えていく写真

「イメージキャプチャ」を起動して、「取り込み」ボタンを押す。
これだけで、写真・動画のデータは指定したフォルダに取り込まれていきます。

0117b

iPhotoフォルダを指定して「取り込み」ボタンを押した後、iPhone本体からは次々と元データが消えていきました。
順調に写真データが移動されているかのような、普段は特に気に留めないような動作です。

 
そして、5分後。

取り込みが終わり、Finderが表示されているデスクトップ。

何故か、移動したはずの写真が見当たりません。

 
iPhotoのフォルダを指定したハズなので、実体が入っている「iPhoto Library」から「Originals」フォルダを見てみるものの、それらしき写真はないのです。

ここでいよいよ血の気が引いてきました。

 
フォルダ内を日付順に見ると、現在時刻に近い「設定ファイル」の類いが見当たりましたが、サイズは40KB程度。
HDD全体から「jpg」と「mov」を検索して初めて、何も移動されていないと確信。

…3か月間の大切な想い出が失われたと、認めるしかありませんでした。

絶望の中、妻の糾弾が始まった

全データを失ったことを認めたからには、何とか復元方法を探るしかありません。

絶望と焦りの中で、真っ青な顔で復元方法を探し始めたとき、妻がぼくの 異変 に気づいて声をかけてきました。

焦りながら解決策を探すぼくは、妻に一言、
「データ消えたかも…」
と呟くので精一杯。

その途端、妻は号泣。
大声でぼくへの糾弾が始まりました。

「何で試しながらやらないの!?」

「何で元データ消しちゃうの!?」

「何でトラブル起こってから調べるの!?」

 
そう、写真を取り込みすらしなかったMacの挙動がおかしいとはいえ、これは ぼくの判断ミスが招いた結果 でした。

悲しみの中で必死の模索

妻は想い出を大切にする心優しい人。

自分が記録してきた、何物にも換えがたい想い出の写真。
…ぼくのミスで、全てを瞬時に失ってしまった妻は、どれだけ傷ついたでしょう。

妻が泣くということは、残りの小さな子供たちも泣くということ。
絶望に追い打ちをかけるような、泣き声の大合唱が始まりました。
 

  • 予め、確実に移動できるかの確認をしなかった
  • 元データを削除する にチェックを入れていた
  • 簡単で手慣れた作業だと油断していた

これがぼくの失敗でした。

ぼく自身、大切な日々の写真を失った悲しみに押しつぶされそうになりながら、何とか模索を続けます。

絶望の淵で見つけたもの

Mac側でのデータ取り出しは絶望的…
となると、空っぽのカメラロールが虚しいiPhone側で、写真を復元するしかありません。

iPhone6を導入以来、iTunesに接続していないのでバックアップは無し。
「最近削除した項目」には、今回の写真データは無い状況。
ふと見たフォトストリームには写真が1,000枚ありましたが、他の端末の写真も多いし、そもそも動画が共有されません。

 
そんな絶望の淵に、ふと思い出したのです。

「そうだ、iCloudにバックアップがある」と。

しかも、iPhone6を妻に渡した日、
バックアップ容量が心配になって 20GB/月100円のiCloud有料プラン に切り替えたことも思い出しました。

「iCloudバックアップ」は、動画も含めたカメラロール全てをバックアップしてくれる 素晴らしい仕組み。

20GBとは言え、全部のデータがバックアップできているかは分かりません。
それでも、ここでようやく 一筋の光が見えてきました。

iCloudバックアップからの復元

「iCloudバックアップ」を有効にしていたお陰で、バックアップからデータを取り戻せそうだと分かりました。

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「iCloudバックアップ」の状況は、iPhoneから確認ができます。

「ストレージの管理」を見てみると、iCloudにバックアップを残しているのはiPhoneが2台だけ。
今回のiPhone6は、バックアップとして9GBを使っていました。

このiCloudバックアップを使えば、最後にバックアップを取った一昨日の状態に復元することができそうです。

iCloud または iTunes で iPhone、iPad、または iPod touch を バックアップして復元する | Appleサポート

 
一度iPhone6をまっさらな状態にして、新しいiPhoneとして認識させて復元を試したところ、エラーもなく見事に復元は成功。
写真・動画データが大量すぎるので 20時間くらいかかりました が、写真はほぼ全てカメラロールに戻ってきました。

ダウンロード完了後、
「一部のデータが復元できませんでした」というメッセージがでてきました。
バックアップには9GBしかなかったので、すべての写真が保存されていなかったのかもしれません。

でも、1,394枚もの写真が復元されたし、足りない写真(日時)に気づけばフォトストリームからもある程度は補完できそうな状況。

フォトストリームに共有されない動画だけは、バックアップになかった場合は失うことになりますが、それでも全損に比べれば雲泥の差。

まさに、絶望の淵からiCloudに救われた 形となりました。

iCloudの恩恵と今回学んだこと

あらゆるものがデータに残る時代、その保存・保管には注意が必要だと再確認しました。

特に写真は、在りし日の想い出を紡ぐ大切な宝物。
何としても失うわけにはいかないものです。

iCloudに感謝しつつも、こういった特定の端末やソフトに頼りすぎるのも良くないと分かった出来事でした。

まあ、速攻でiCloudのストレージを200GB/月400円プランにアップグレード しましたけどね。
 

まとめ

何はともあれ、ほとんどの写真・動画データが復元できて助かりました。

号泣しながら妻がつぶやいた
「もう二度とこんな思いはしたくない」
という言葉が、今も胸に突き刺さっています。

心優しい妻へ。
一時とは言え、かけがえのない想い出を失うような、辛い想いをさせて本当にごめんなさい。

 カテゴリ - 育児記録

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