シートベルト不要のチャイルドシート「ISO-FIX」規格を猛烈に薦めたい理由
最終更新日 2015/11/12
三連休。
久しぶりに田舎に帰省すると、そこは車社会。
乗用車なしには移動もままならない世界なので、子供たちには チャイルドシート が必要です。
茨城の片田舎、子供の少ないこの町ではベビー用品が揃うのは 西松屋 だけ。
さっそく西松屋でチャイルドシートを物色するものの、
ISO-FIX対応のチャイルドシートが皆無。
店員さんに訊いても、ISOFIX自体を知らないという状況で、
近くのオートバックスにも、イエローハットにも、当然のようにシートベルトを用いる古いチャイルドシートしかないのです。
いくら田舎で子供が少ないとは言え、安全のために生まれたISO-FIXを街の誰も知らないなんて。
半ば絶望しつつも、車社会なのにこれではいかん!
…という思いで、激しくISO-FIXを薦める記事を書こうと思ったわけです。
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ISO-FIXって何?
もし知らない人が居たらいけないので、改めて確認しておきましょう。
Wikipediaによれば、
ISOFIX(アイソフィックス、イソフィックス、アイエスオー・フィックス)とは、自動車の座席にチャイルドシートを固定する方式の国際標準規格。日本ではISO-FIXの表記も見られる。
チャイルドシートの固定にはシートベルトを使うが、誤使用により固定が図られず事故が多発していることから設けられた。
というわけで、今まで何となく取り付けに苦労していた シートベルトで固定するチャイルドシート に代わって、より安全で・簡単に取り付けられるISOFIX の普及が図られている状況なのです。
大事なことなので、3回くらい音読して覚えるといいと思います!
「アイソフィックス」
「アイソフィックス」
「行くぜ! アイソ…フィーーックス!!」
みたいな。
簡単装着・安全設計
そんなISO-FIX規格のチャイルドシート。
何が今までと違うかと言えば、その 装着方法が根本的に違います。
これまで、乗用車の車体とチャイルドシートを繋ぎ止めていたのはシートベルトでしたが、
- シートベルトを介さずに取り付けできる
- 固定専用バーにワンタッチで取り付けできる
という、小さいようで大きな違い が生まれたのです。
取り付けミスを防ぎ、面倒な取り付け作業そのものも取り除いてしまう画期的なISO-FIX。
それは、シートベルトという仲介者を使わない構造 から、当然安全性が高いのです。
シートベルトを介した場合と比べてみると、字面ですらその効果が分かります。
シートベルトで固定した場合
チャイルドシートをシートベルトで固定した場合の、ブレーキ操作について見てみると
- 車両が止まる → シートベルトがチャイルドシートを引っ張る → チャイルドシートも止まる
という挙動になります。
ISOFIXで固定した場合
今度はISOFIXで固定して、ブレーキ操作をしてみると
- 車両が止まる → チャイルドシートも止まる
という余計な器具を介さないシンプルな挙動になって、確実な制動操作 が期待できるのです。
この辺りの説明は、ベビー用品のメーカーCombiが分かりやすいコンテンツを用意していますので是非参照ください。
知ってる?ISOFIX(アイソフィックス)!シートベルトを使わない、カンタン装着チャイルドシート | コンビ株式会社
2012年7月以降発売の車に標準搭載
さて、そんな便利で安全なISO-FIX。
この規格対応が義務化されて、2012年7月以降発売の車には取り付けバーが必ず設置 されています。
それ以前に発売された車には、搭載されていたり搭載がなかったりと様々です。
欧州で規格化されたのが2003年ですから、それ以降の車だと搭載されている可能性もありますね。
[ISOFIX]チャイルドシート取り付けの新方式 2012年から義務化 | レスポンス
ISOFIX対応の主なチャイルドシート
普及途上とは言え、ISOFIX対応のチャイルドシートは確実に増えてきています。
それでも、冒頭で示した体験のように、ISOFIX自体を知らない人々が多いのも事実…。
そこで、チャイルドシートを販売している国内メーカーの製品を少し紹介しておこうと思います。
タカタ
エアバッグのリコール問題で世間を騒がせたタカタ。
チャイルドシートの分野では、ISOFIXに早くから取り組み、ISOFIXのチャイルドシートでグッドデザイン賞を受賞 している評価できるメーカーです。
グッドデザイン賞というのは
見た目の美しさの評価ではなく、製品の 思想や理念を評価する賞 でもあります。
チャイルドシートの誤使用に警戒感を抱き、 チャイルドシートの安全性を追求した解としてISOFIXの製品化を進めてきたことが受賞理由 にもなっていることから、子を持つ親としても信頼したいメーカーなのです。
そんなタカタのチャイルドシートですが、takata04-i というシリーズがISOFIX対応の製品。
座席後方のISOバーと座席下の「サポートレッグ」で、チャイルドシートをガッチリ固定してくれます。
チャイルドシートなら ISOFIX(アイソフィックス) | TAKATA株式会社
コンビ
ベビー用品のコンビも、チャイルドシートを販売していますが、まだラインナップのうち3割程度しかISOFIXに対応していません。
ただ、コンビの製品ラインナップを見ていると
ベビーシートタイプで取り外して使えるものなど、ISOFIXでは実現が難しいものも存在しています。
親と赤ちゃんと細かな要望に応じたい、という姿勢は素敵だと思います。
そんなコンビの特徴は、ベビーカーにも搭載されている衝撃吸収機構「エッグショック」。
柔らかなエッグショックが、ブレーキの衝撃を吸収してくれます。
チャイルドシート ラインナップ・コンセプト | コンビ株式会社
エールべべ
カー用品のカーメイトが展開するチャイルドシートのブランド・エールべべ。
やはり 日本国内での開発・製造 であることが、他のメーカーと一線を画す特徴です。
クルット シリーズは日本製 – チャイルドシート エールベベ | AILEBEBE
まとめ
…というわけで、ISO-FIXの素晴らしさがいくらかはご理解いただけたでしょうか?
そもそものお話ですが、田舎だと
「ちょっとその辺行くだけだから」
とチャイルドシートを設置しないことも多々あるようです。
6歳未満の子供を車に乗せる場合には、チャイルドシートの使用が義務 となっています。
子供の命を守るために義務化された制度ですから、四の五の言わずチャイルドシートを設置しましょう。
ISOFIXのおかげで、面倒な取り付けがなくなった今こそ、導入のチャンス。
子を持つ親として、子供の命よりも優先すべきものなどないのですから。
追記:
結局、日本育児のISOFIXチャイルドシートを買いましたw
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